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covid-19

「家族のあり方を考える」

長期間の自宅待機、自粛stay (at) homeにより、これまでとは違う家族関係を無理やり取らざる得ない状況となり、家事とケアの負担が増し、家族それぞれが予期せぬ事態に戸惑った状態にあるのが現状だと思われます。さらには、三密を避けるべく家庭の内外で社会的距離をとるよう細かな指示を受け、その点においても子供から大人まで例外なく、家庭の内外で、大きなストレスにさらされているのが今の状況かもしれません。

家族外のコミュニテイ利用が極端にまで制限されてしまっている今の状況を鑑みれば、本来は、安らぎと安全が確保される場である家庭に、あらゆるしわ寄せが重くのしかかってくる状況にあるように感じます。

そのため、家族外に出せない様々な負の要素を、その矛先を家族に向けてしまう結果、家庭内暴力として現れ出てしまう可能性が高まるっているのかもしれません。さらに、困難な状況に起因する満たされない感情が、家庭の内外で醸成されてしまい、一人一人の感情と行動コントロールの難しさが高まりつつあるのが現況かもしれません。
この状況を、好転させるべく、以下の行動に少し視点を移してみてはいかがでしょうか。

・正確な情報を獲得することに重点を置くことを心掛ける。不正確な情報に影響され、それにより感情的に不安定になってしまう悪循環に陥らないように留意する。
・今家族がとりえる最上の自衛策について話し合い、具体的な実現に向けての工夫を話し合ってみる。マスク、消毒、手洗い、入浴、食事、買い物、運動など。
・普段よりも一段、言葉によるコミュニケーションを多くしてみる。離れて暮らしている家族がいれば、SKYPEなどを用いて話しをしてみる。
・他者が取り組んでいる良いコミュニケーション法とそのツールについて、話し合ってみる。ZOOMでお茶会、音楽リレーメッセージなど。
・かつての家族の思い出を想起し共有する機会を多くする。こどもの時の写真、家族旅行の時の写真を見返してみるなど。
・普段と違うな、うまくいかないなと感じたら、相談機関への相談を忘れないように。 こんな状況の時は、誰しもいつも通りにはいかないのは当たり前と考えてみては。 襟を正してではなく、世間体的なことは優先せず。気軽に、過剰な遠慮をせずに相談する。

田中 治(青森県立精神保健福祉センター)