社会精神医学会とは?
およそ社会的でない精神医学というものは、果たして存在するのでしょうか。2020年から突入したコロナ禍も一時期の猛威をふるった状況からはだいぶ収まってきている今日この頃ですが、コロナ禍を通してあらためて精神医学の重要性が注目を集めてまいりました。
医療といえば一般に薬や手術、放射線などを用いて身体に対してあらゆる技術を駆使して治療にあたるものという印象が強いようです。しかし精神科の医療はそれらに加えて心理的側面へのアプローチが必要です。精神医学を語るにはそれだけでは十分ではなく、コロナ禍は精神医学が実に社会的な分野に深く根ざしていることにあらためて気づかせてくれました。
日本社会精神医学会は、生物学的、心理学的に社会的側面を加えた多様な視点から、こころの健康について研究・議論し、その結果を社会に役立ててゆくことを目指しております。
語るに落ちない、まっとうな精神保健・医療・福祉を一緒に語り合いましょう。